© sesamespace / fabre8710
2007年10月20日（土）～ 11月24日（土）
12：00～19：00 日・月・祝休
オープニングレセプション：10月20日（土）18：00～20：00
＊初日、作家を囲んでのレセプションパーティーを開催いたします。
皆様のご来廊をお待ちいたしております。お気軽にご参加ください。
木、原生林といった対象物と向き合い、そこに「情報」というものを相対化させ、植物にまつわるエトセトラを作家独自の表現テイストで表出させます。写真、ペインティング、ドローイング、コラージュなどを用いたインスタレーションを展開する予定です。
本格デビューとなったファーブル芸術事務所での個展「coat」では、動物をモチーフにしたデジタル写真を中心に展覧会を構成したセサミスペース。本展でも、ひきつづき「いきもの」にスポットをあてていますが、今回は動物ではなく木などの植物をモチーフに、そこに「情報」というものを相対化させた作品によって展覧会を構成する予定です。わたしたちが生きている現代社会においては、人と人だけではなく、人と「情報」とのコミュニケーションのあり方が問われているといえます。この「情報」とどう付き合っていくかは、わたしたちが生きていくうえでとても重要な位置をしめているのではないでしょうか。また、このことはなにも人間社会のなかだけに限ったことではありません。自然界のなかにも、わたしたちが抱えきれないほどの「情報」が飛び交っていることでしょう。自然界にひそむ膨大なエネルギーは、人間にはとうてい手に負えないものであり、そこには相当量 の「情報」が渦巻いているといえます。ファーブル芸術事務所での2度目の個展となる「木と林と森とグリーンガム」では、木などの植物や、自然をモチーフに、そこに「情報」という、わたしたちがもはやさけては通 れないものを持ち込むことで、われわれがどこかこの世の中でいつか出会うかもしれない「あるシーン」を、インスタレーションによって創出させます。近年取り組んでいるデジタル写 真に加え、ペインティングや、ドローイング、コラージュなどといったさまざまな作品の、ひとつひとつが、連なって、反発しあって、ホワイトキューブのなかに現実とイマジネーションの交錯する世界観を出現させます。「自然」と「社会」、「自然のなかの「情報」」と「社会のなかの「情報」」、それらがミックスされたセサミスペースらしい「グリーンスペース」にご期待ください。
ディレクター 南口俊樹
